本棚

歌唱法

特に気に入っている以下の本を紹介します。

フレデリック・フースラー著 うたうこと 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ

やや難解に感じる記述ですが、歌唱法を解剖学的によく分析されています。歌手や声楽教師が陥る誤解など、目から鱗が落ちるようです。

ただ、医学的な面に重点が置かれているような気がしますので、歌う上での予備知識として読んだ方がいいと思います。

リチャード・ミラー著 上手に歌うためのQ&A -歌い手と教師のための手引書-

アメリカの著名な声楽教師、かつテノール歌手でもあるリチャード・ミラー氏の著書。質問に答える形で進められていきます。ベルカント唱法に関する認識が深まると同時に、歌手が陥りやすい点が質問にされており理解しやすいようになっています。ミラー氏の別著の歌唱の仕組みもおすすめ。英語が読める方は原著を読んだ方が翻訳による当て語による誤解を避けられると思います。

川井 弘子著 うまく歌える「からだ」のつかいかた:ソマティクスから導いた新声楽教本

ドイツではアレキサンダーテクニックがどの音大でも非常に取り入れられている感がありますが、この方もドイツで学び、それをベースに解剖学的な解説、ボディーマッピング、エクササイズなど興味深い一冊です。

エルンスト・ヘフリガー著 声楽の知識とテクニック

絶版のため購入が難しいです。

オーストリアのテノール歌手ヘフリガー氏の大変優れた一冊。歌手の歴史から始まり、声の解剖学だけでなく歌唱時の体の感じ方、トレーニング法、レパートリー、など歌手ならではの解説が網羅されています。絶版なのが大変惜しい!

マニエル・ガルシア著 ベルカント唱法のヒント 巨匠が教える実践法

絶版のため購入が難しいですが、偉大なロッシーニテノールの息子であり声楽教師であったガルシア(2世)のこの著はベルカント唱法を知るうえで大変参考になります。日々の基礎練習に取り入れらる要素もたくさん記述されています。